私とFTP~出会い編~ 会員:福島 里美さんの場合②

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(①のつづき)

トレーナー養成講座を受け、子守歌や手遊びなど、心理職の仕事にはなかった新たなスキルを身につけることができました。
試しに自分の娘をタッチを使った子守歌で寝かしつけてみますと、娘はすごく嬉しそうな顔をして、間もなく寝入ってしまいました。
娘の寝かしつけには、ずっと苦労してきたので、もっと早くFTPを知りたかったと思いました。

同時に、このスキルを必要とする人たちが、他にもたくさんいるだろうと思い、活動に参加するようになりました。
私の専門は、里親さんや養親さんの子育て支援です。
血のつながりのない子どもを養育するにも、FTPのスキルは、役立つはずだと思います。
なぜなら、大人と子どもとの信頼関係を作るのに必要な要素が詰め込まれているからです。

今は、麻生先生の助けを借りながら、児童福祉領域にFTPを取り
入れる取り組みを試みています。
実際、里子さんや養子さんは、タッチを使った手遊び歌に、とても良い笑顔を見せてくれます。
同じ志をもった仲間が増え、子どもたちの笑顔が増えることを願っています。

 


福島 里美(ふくしま さとみ)
心理学博士・公認心理師・臨床心理士
跡見学園女子大学心理学部 専任講師、里親支援団体 専属臨床心理士
【著書】『試し行動と試しではない行動を乗り越える里親』(電子書籍)
【略歴】元児童相談所相談員。日本の里親や養親の養育力を意義づけ、当事者の自信を高めるための研究を続けている。