私とＦＴＰ～出会い編～ 会員：福島 里美さんの場合①

私のFTPとの出会いは、理事長である麻生先生との出会いにさかのぼります。
児童相談所での里親支援の仕事に行き詰まり、大学院の博士課程に入り直した頃、同じ大学院の先輩だったのが麻生先生でした。

大学院生たちが過ごす研究室の棟に、ベビーカーに乗せた息子さんを連れて現れた麻生先生。
私は、階段を昇って2階の研究室までベビーカーを運ぶお手伝いをした後、気づけば夢中になって麻生先生とお互いの仕事の悩みを話し合っていました。
研究者としても心理職としても、先を行く先輩なのに、偉ぶったところもなく、同じ目線で苦労を分かち合ってくださり、励まされました。

後に私も結婚·出産をし、麻生先生より6年遅れて博士号をとることとなりました。
その後、研究の相談で連絡をとったことがきっかけで麻生先生と再会し、FTPに興味をもちました。

（私とＦＴＰ～出会い編～　会員：福島 里美さんの場合②へ　つづく）

福島　里美（ふくしま　さとみ）
心理学博士・公認心理師・臨床心理士
跡見学園女子大学心理学部 専任講師、里親支援団体 専属臨床心理士
【著書】『試し行動と試しではない行動を乗り越える里親』（電子書籍）
【略歴】元児童相談所相談員。日本の里親や養親の養育力を意義づけ、当事者の自信を高めるための研究を続けている。