2022/04/25
(②のつづき)
FTPが親子の支援だけでなく、子育て支援に従事する支援者にとって有意義で効果的な講座であることは明白で、すぐに研修の企画を実行。約100名のスタッフを一堂に会し、支援者のためのFTP講座を実施しました。いくつかのグループに分かれ、ワークを通じてスタッフの皆さんにもFTPを体験していただきました。会場はよい雰囲気で盛り上がり、アンケートの満足度もとても高い結果となり、FTPのトレーナー養成講座に申し込むスタッフもいらっしゃいました。
FTPは子育てのシーンだけでなく、介護や看護のシーン、職場のコミュニケーション向上のための企業研修、ペットと飼い主のコミュニケーションなど、さまざまな場面での応用の可能性を感じました。また、教育の場にも有効ではないかと考えました。
たとえば、中学校や高校での授業にFTPがあったら、もっと社会はよくなるのではないかと想像しました。感受性が育つこの時期に、子どもや子育ての知識を学ぶだけでなく、観察力や対話力を鍛え、相手の心だけでなく自分の心の状態にも寄り添うトレーニングを行うことで、人の温もりやつながりを大切にする心が育ち、他者も自分も尊重できる大人が増えるかもしれない。たとえ自分が子どもを産まないとしても、大人になって、子どもと子育てにやさしい社会をつくろうとする人が増えるかもしれない。
FTPを体験した後、私はこのようなことを考えていました。いまもその思いは変わらず、現在は会員としてFTPに携わり普及活動に努めています。また、自分自身のフィールドであるキャリア支援の場で、FTPを取り入れる試みを始めています。それについてはまた別の機会に。最後までお読みいただきありがとうございました。